髙原 麻衣

複合材料製プロペラの研究開発に挑む

2016年4月入社

髙原 麻衣

コンポジット事業部

Brief Personal History

コンポジット事業部

岡山市出身。日本大学理工学部航空宇宙工学科を卒業後に入社。コンポジット事業部に配属され、複合材料製プロペラの製造設計と試験を担当している。4日以上の休日には必ず海外に出かける旅行好き。英語の勉強も続けている。

なぜ航空業界ではなく、ナカシマプロペラを?

理工学部で航空宇宙工学を専攻しましたが、地元へのUターンを軸に就職活動をする中で、岡山から世界を相手に仕事をしているナカシマプロペラに興味を持ちました。会社説明会に参加すると、社員のみなさんが親しみやすい雰囲気で、さらに好感が持てました。専攻は違っても共通点はあるだろうと、深く考えませんでしたが、実際に入社してみると、共通する部分が多いです。例えば、どちらの設計にも流体力学は重要ですし、飛行機の翼とプロペラの断面は形状が似ています。あとで知りましたが、コンポジット事業部の上司に、同じ学科の先輩がいました。

現在の仕事内容について教えてください。

入社以来、所属しているコンポジット事業部は、銅合金ではなく、複合材料を使った船舶用プロペラの開発業務を行っています。各種材料の強度試験や、プロペラ成形用の成形型、積層パターンのデータ作成が私の主な仕事です。配属後は材料試験から始めて徐々に製造設計を教わり、現在は製造設計と試験関係を主に担当をしています。
入社当初は、現場とのやり取りの中で日常的に使われる、ちょっとした言い回しや表現が理解できず、特に電話では何のことを言われているのかわからず、苦労しました。ただ、わからないところはその都度たずねて理解するように努めてきたので、電話でのやり取りもスムーズになりました。
もちろん今でもわからないこともあるので、その時は遠慮せず質問するようにしています。

髙原 麻衣

社内制度を活用して英語の勉強を?

会社の補助で英会話スクールに通い始めたことをきっかけに、その後も自費で通学を続けています。一つの目標にしていた英検準1級に合格し、今は年2回受験するTOEIC IPテストを英語力の維持・向上に役立てています。学んだフレーズをそのまま海外旅行で使えることもあり、結果に表れてきていると思います。

プライベートでよく海外旅行に?

コロナ前は、ゴールデンウィーク、7月末、お盆、年末年始と、休日が4日以上あると必ず海外旅行をしていました。連休前日には16:30の定時ぴったりに退社し、飛行機の最終便に乗ります。子どものころにホームステイを経験したオーストラリアやニュージーランドは好きで、それぞれ4回行きました。クルーズ船にも興味があって、2020年のゴールデンウィークはコロナの影響でキャンセルしましたが、終息したらぜひ行きたいです。
予定のない休日は家でのんびりと過ごすことも多いです。最近はジムにも通い始めました。

大切にしている価値観を聞かれたら?

人生、いつ何が起こるかわからないから、やりたいことはやりたいときにやる。やらずに後悔するくらいなら、まずはやってみる、ですね。ただし、周りには迷惑をかけないように。

次の目標を聞かせてください。

銅合金にはプロペラの主材料として100年以上の実績がありますが、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの複合材料は未知の部分が多く、試行錯誤の連続です。コンポジット事業部には20人のスタッフがいますが、先輩たちがそれぞれの強みを生かして研究開発を進めています。
私が入社したのは、ちょうどCFRP製プロペラが初めて製品化され、出荷が始まったころでした。製品のメンテナンス性や健全性を担保するための開発が続いていますが、新しい分野なので、過去に蓄積されたデータがなく、一つ試験をするにも規格もありません。ゼロから考えなければいけないことも多く、私にはまだまだ経験が足りませんが、指示されたように実施する段階から抜け出すのが目標です。これでどうですか、これも必要ですよねと、自分から提案できるようになりたいです。

髙原 麻衣
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