設計技術者として船舶の推進性能を追求
岡田 雄大
Brief Personal History
《(新)エンジニアリング本部 装置設計部 係長》《(旧)装置事業部 装置設計部 係長》
岡山県津山市出身。徳島大学で機械工学科の修士課程修了後に入社。主に舶用推進器の設計業務を担当。製品開発に携わることが多く、社内外のプロジェクトにも参加している。
会社を知ったきっかけと入社の理由は?
業界や分野にこだわらず、開発設計に携わる仕事を希望していましたが、ナカシマプロペラのことは知りませんでした。両親の勧めもありましたが、大学の先輩が書いていた就活レポートを見たことが、ナカシマについて調べるきっかけになりました。地元の企業で設計業務ができそうだとわかり、応募して入社したのですが、就活レポートを書いたのは、今も一緒に働く同じ部署の先輩でした。
装置設計部の仕事について教えてください。
装置設計部では、プロペラのピッチを変えるなど、機械構造を備えた製品の設計を行っており、私は特にスラスタと呼ばれる、船の横方向に力を発生させる装置の設計を担当しています。
苦労して記憶に残っている仕事は?
配属当初に担当した製品開発で思ったような結果が出せず、完成までに、予定より1年近くも長い期間と費用を要しました。スラスタの羽根の部分のデザインを刷新するプロジェクトだったのですが、設計した形状で模型をつくって性能テストをすると、想定した数値が出ないばかりか、試験自体もトラブルが続きで正しい計測すらできませんでした。
大学で学んだ機械工学の知識はベーシックなもので、実際に舶用推進器の設計に使えるレベルではなく、見て聞いて知っているくらいのレベルだと実感しました。
デザインコンセプトを一から見直し、設計検討をし、性能の確認をするシミュレーションを繰り返して、開発終了までに2年半かかりました。何とか多くの形状の中から最適なものを見つけることができましたが、上司や先輩のアドバイスがなければ無理だったと思います。
入社して自分自身が変わったと感じる点は?
大学時代からさまざまな年代の人と接する機会が多く、人とのコミュニケーションが苦ではなかったのですが、会社には本当にいろいろな人がいて、入社当時は苦労しました。おかげで、たくさんの意見の良いところを取り入れて、方針を決められるようになりました。
失敗しても落ち込まず、次にどうすれば良いかを考えるようになり、うまくいかないことがあったときにも、さまざまな調整を行い、仕事を進められるようになったと感じています。
社内制度を活用していますか。
私は、海外での業務やMIT(マサチューセッツ工科大学)の教育プログラムに参加のため、英会話講習受講奨励制度を利用して英語を学んでいます。通学型や講師が派遣される講習があり、私は仕事を終えた後に通っています。受講料は会社が負担してくれますし、仕事のモチベーションにもなります。
設計技術者としての今後の目標は?
製品開発・検討や業務効率化に注力していきたいですし、特定の分野やこれまでの慣習にとらわれず、知識を広げて経験を重ね、絶えずレベルアップしていきたいですね。
最後に、就活生にメッセージをお願いします。
設計に限らず、改善すべきことは、まだたくさんあるので、何事にも課題がないか考えながら取り組める人、難しいこと、面倒なこと、嫌なことにも積極的にトライできる、エネルギーあふれる後輩と仕事をしたいです。
実際に働いてみると、必ず困難なことも経験します。会社の規模や知名度ももちろん大切ですが、最終的には自分が熱意を持って働けそうな会社を選ぶことが重要なのだと思います。